マリア国際幼稚園とゆめの木保育園が一体になっている認定こども園『ドリームツリー』、通称“MIK”(Maria International Kindergarten)の園長庄司エレナさんにお話を伺いました。
32年前に富士吉田市新西原で『マリア国際愛児園』として始まり、2001年に学校法人マリア国際幼稚園として認可され現在の富士河口湖町小立に開園。2008年には山梨県で初めての認定こども園として認定され、認定こども園『ドリームツリー』が開園しました。ゆめの木保育園を併設し、現在では幼稚園児と保育園児が同じ教育方針のもと園生活を送る幼保連携型認定こども園となっております。
2011年には同じ敷地内にMIK卒園児を受け入れる私立素和美小学校と中学校が開校しました。現在は毎年、小学校の1学年の定員15名程度入学しており、その半数がMIKの卒園生だそうです。

なぜアジア諸国の母国語を英語としない子供達が英語を普通に話しているのに日本人は英語を話せないんだろう
アジア諸国の母国語を英語としない子供達が幼少期より英語に慣れ親しみ普通に英語を話している姿に共感し、日本でも子供達が英語を話せるようにと最初は『英語塾』を作ったそうですが子供達が英語を話せるようにはならなかったそうです。塾に通う時だけ英語に触れるのでは話せるようにはならない、どのような言葉も2ヶ国語でも生活の中でしか身に付かないということを理解する中で現在のスタイルができたそうです。
MIK(Maria International Kindergarten)では先生から子供達への生活会話は全て英語で子供達は英語を話しても、日本語を話しても大丈夫だそうです。子供達が“英語に触れる”最初の生活環境としてMIKがあり、英語教育の場でなく国際人を育てる場として国際人のコミュニケーションの1つのツールとして英語がある、それは知識ではなく人間としての本能だと考えているそうです。
国際人として世界どこでも生きていける人間となるためには自ら学び、自分の考えや意見を言える人間になることが大事ということで子供達が自由に考え、意見を言う環境作りを大切にしているそうです。これは、一見簡単なようでとても難しいことで大変なのだそうです。
現在、世界では欧米以外でも英語はコミュニケーションの言語として使われています。MIKでも日本人教師が中心になってあらゆる国籍の先生が英語で子供達とコミュニケーションしているそうです。
国際人として世界どこでも生きていける人になるためには『日本人としてのアイデンディ』はとても大事なので、MIKでは日本の文化を知る・体験するイベントを行なったり、“Japanese hour”という日本語で話す時間を設けているそうです。
またMIKでの教育方針や取り組みだけではなく、家庭での取り組みや子供への向き合い方、接し方も非常に重要と考えているため、子供の成長は家庭からを基本として家庭で親子一緒に考えて話したりするテーマを出しているそうです。最近では肥料を作るコンポストに入れても良い食材は何がある?などのテーマがあったそうです。
幼児には知識を教えてはなりません。知識に親しむことです。
園長のお言葉
富士河口湖町小立にあるMIKはグーグルの航空写真を見ると敷地の広さがよく分かります。敷地全体 3548.00㎡
園庭 1388.54㎡
園舎 706.97㎡
同じ敷地内には私立素和美小学校・中学校の校舎もあります。


大人ですら童心に戻り創造力を刺激される自然環境があります。




壮大な自然環境には畑もあり、子供達が土を耕したり、野菜を収穫したりしているそうです。私立素和美小学校の子供達は畑作りも慣れていて道具の使い方もとても上手だそうです。







マリア国際幼稚園とゆめの木保育園はまったく同じ教育方針のもと一緒に過ごしているそうです。預かり時間や冬休み、夏休みなどの休みの長さが幼稚園と保育園では少し異なるそうです。
1日のスケジュール(例)
幼稚園児 | 保育園児 | |
7:30 | 登園・朝の準備・室内遊び | |
9:30 | 登園・朝の準備・室内・戸外遊び | |
共通時間開始 | 共通時間開始 | |
10:00 | サークルタイム | サークルタイム |
10:30 | エクササイズ | エクササイズ |
11:00 | 自由活動 | 自由活動 |
12:00 | ランチタイム | ランチタイム |
13:00 | Japanese hour/Music Lesson | Japanese hour/Music Lesson |
14:00 | 帰り準備 | Resting Time |
14:30 | 降園 | RestingTime |
15:00 | 預かり保育 | Resting Time |
15:30 | 帰り準備 | |
16:00 | 降園・室内遊び | |
18:30 | 降園・室内遊び |
全ての活動は英語でJapanese Hourは日本語の聞く、話す、読む、調べる、書く、発表するができるように指導しているそうです。
年間行事計画表(2019年実績)
4月 | 始業式・入園式・父母総会・奉仕活動・年少個別懇談 |
5月 | 親子遠足・年中個別懇談・尿検査 |
6月 | 衣替え・健康診断(内科、歯科)・年長個別懇談・防災教室 素和美小学校説明会 |
7月 | 創立記念日・サマーフェスティバル・年長お泊り保育・プール遊び |
8月 | 夏休み・ジャガイモ掘り・カレーパーティー |
9月 | 交通安全教室・園児引渡訓練・Recreation Day・秋の遠足 |
10月 | 前期活動報告会・プレスクール説明会・Halloween Party |
11月 | 図書館見学(年長)・焼き芋会・七五三・Christmas Party |
12月 | お餅つき会・新入園児説明会・デイサービス訪問(年長)・冬休み |
1月 | 冬休み・雪・そり遊び・新年子ども会 |
2月 | 節分・豆まき・素和美小学校説明会・バレンタインパーティー |
3月 | 年度末父母総会・後期活動報告会・卒園式・終業式・年度末大掃除 |
- 年少 26名(3名募集中)
- 年中 32名(募集なし)
- 年長 38名(募集なし)
認定こども園ドリームツリーマリア国際幼稚園・ゆめの木保育園入園に関する情報は下記MIK Informationよりご覧ください。
幼稚園と保育園では預かり時間や夏休みなどの休暇期間の違いはありますが、日々のカリキュラムなどは同じだそうです。幼稚園と保育園では入園に関する手続きは異なり、どちらもまずは園の見学申し込みの受付をしているようです。最近では首都圏から移住してきた子供の入園も増えてきているようです。

MIKと同じ敷地内には私立素和美小学校や中学校があります。
教育方針はMIKと同じで自ら学ぶ国際人を育てることを大切にしています。
現在は多くの生徒がMIKの卒園生ですが、首都圏や海外や山梨県の様々な地域から通う学生が増えてきているそうです。



