河口湖に暮らすことは活火山『富士山』と共に暮らすことです。富士山は1707年に噴火して以来、約300年間噴火していません。海底火山だった富士山が噴火を繰り返し3776mの日本一高い山になったくらいパワフルな火山です。富士山周辺の自治体は暮らしに直結する富士山噴火情報は常にウォッチをしていますし、噴火の兆候が見られた場合、そして実際噴火した場合の対応についても対策を講じています。今の富士山は一体どんな状態なのか?噴火の兆候が見られた場合はどうしたらいいのでしょうか。
現在の富士山噴火警戒レベルは1『平常』です。
噴火警戒レベルには5段階あります。
- レベル5『避難』
- レベル4『避難準備』
- レベル3『入山規制』
- レベル2『火口周辺規制』
- レベル1『平常』


気象庁のホームページの火山観測データで富士山を含む日本の火山の動きを知ることができるデータを見ることができます。
富士山火山防災避難マップには細かく地域ごとの情報、対策が掲載されています。富士北麓版避難ゾーン区分図、富士河口湖町版富士山火山防災避難マップも掲載されています。


噴火警戒レベル3になったらマップの1次避難ゾーンの周辺での登山や観光は自粛しましょう。
噴火警戒レベル4になったらマップの1次避難ゾーンにいる登山者、観光客はただちに避難しましょう。2次避難ゾーン、3次避難ゾーンにいる人も避難準備をしましょう。特に避難に人の手が必要な方はあらかじめ危険な範囲からの早めの避難が必要です。
噴火警戒レベル5になったら観光客や登山者はできるだけ危険な範囲から遠ざかりましょう。市町村からの避難勧告や指示にしたがって、当面危険な範囲(2次避難ゾーン)から避難しましょう。3次避難ゾーンにいる人にも避難準備や帰宅、観光の自粛をおすすめします。
これを見る限りでは噴火警戒レベル3になるまでは影響がほとんどなく、噴火警戒レベル3以降も冷静に富士山の様子を見ながら対応をすれば大丈夫な感じもしますが『火山活動が急激に活発化した場合には、いきなり噴火警戒レベル4や5が発表されることがあります』とも記載されています。噴火警戒レベルが上がった時にどのような行動をすればいいかを知ることが大切です。
令和3年(2021年)に富士山ハザードマップが改定され、富士山噴火による被害想定が大きく変わりました。
今後避難計画の改定が行われるそうです。富士山が噴火した場合に富士河口湖町に溶岩流がどれくらいの時間で
どのように流れていくかシュミレーションをする動画が発表されました。
富士山を取り巻く様々な地点、また小規模噴火・中規模噴火・大規模噴火の場合の想定があります。
富士山が噴火した場合の富士河口湖町のごく一部の地点噴火の想定シュミレーション動画です。
1富士山噴火・小規模噴火の場合
富士河口湖町の大嵐・勝山周辺に噴火より14時間経過後に溶岩流が流れてくるシュミレーションになっています。
2富士山噴火・中規模噴火の場合
富士河口湖町の富士山寄り(139号線より富士山側の地域)の小立・船津・勝山には噴火よりわずか1時間〜2時間で溶岩流が流れてくるシュミレーションです。
3富士山噴火・大規模噴火の場合
富士河口湖町の富士山寄り(139号線より富士山側の地域)の小立・船津・勝山には噴火より1時間〜2時間で溶岩流が流れてくるシュミレーションです。

いつの時代も人は富士山の美しさに魅せられ
火山の脅威を感じてるのだなぁ〜